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Onmyo-Za - 魔王戴天 lyrics



Tracks



01. 序曲

[Instrumental]

02. 魔王

產まれ落ちた 鬼子は
遙か遠く 宙を睨める
有智に雑じる 邪道は
何故か惶懼 虛夢の如
栄え墾る 刻よ
萬壽を越えて
無期に 永らえ
剝がれ落ちた 箔沙
在るが儘に 子良をなぞる
無恥を詰る 霸道に
何時か參來 後楽の園
往き交う 雲よ
然らば 今 吼えて
唾棄に 諍え
深く 冥く 濁る
無彊の闇を
切り裂いて 躍れ
己の信義 辿りて
堅く 赤く 光る
究竟の濤を
振り放いて 興せ
行き著く前は 鬼か羅剎か
「現世に 生くること
泡沫の 如くなり
滅ぶこと 常なれば
事を成し 憂き世に花を」
大罪奴(罪) 傲然漢(傲)
憎悪喰らい(憎) 悪鬼羅漢(羅)
大英雄(雄) 豪膽漢(豪)
賛美の舞(舞)
第六天魔王 有りの紛い
栄え墾る 刻よ
萬壽を越えて
無期に 永らえ
深く 冥く 濁る
無彊の闇を
切り裂いて 跳れ
己の信義 辿りて
堅く 赤く 光る
究竟の濤を
振り放いて 興せ
還らぬ上は 鬼と成りて

03. 黒衣の天女

爛(ただ)る灰土(かいど)に独り 落つる涕(なみだ) 涸れて 何時(いつ)の間にか
復(かえ)らぬ 天(そら)を仰ぎ 手繰(たぐ)る想い 只の慰み

交(こ)ふ 人の簇(むら)が 同じ貌(かたち)に見える
安らぎを(汚穢(おわい)の)
望む末路は(末路は)鬼の国

今 此の身を砕いて 戦慄(わななき)も 傷みも
遮る 無明(むみょう)で 抱いて

罪無き稚(やや)と双(ふた)り 屍に 抱かれて 幾(いく)そ度(たび)か
阿(おもね)る 顔に嘔吐(えず)き 吐(たぐ)る念(おも)い 誰を慰み

障(そ)ふ 胸の臆で 叫(わめ)く己(おのれ)を除く
明けぬ化作(けさ)(然(き)こそが)
餓鬼の眼(まなこ)に(眼に)見えぬ水

今 裁きを下して 吃(まななき)も 怒りも
絶え滅(き)ゆ 墓標を 抱いて


戻れぬなら 黒で閉ざす
貴方の探す女(ひと)は 待たなかった

今 此の身を砕いて 戦慄(わななき)も 傷みも
愛子(まなご)の 乳汁(ちしる)と

今 裁きを下して 憐れみも 歎(なげ)きも
刻意(こくい)の 柩と 焼(く)べて

04. 不倶戴天

天蓋屋が 舌の先
売り代の 算用に勤しむ
揚屋が 溢れ出し
ど外道が 為たりて 跳る
零れ落ちた 報せは
誰の許に 訃音齎す
後から 囀る輩
我が為倒す 屑
東西屋が 群を成し
亡骸を 躙りて冒す
三昧耶の 熱が醒め
下手人が 筵道 渡る
腐れ墮ちた 白沙は
上の下に 仇を戴く
彼處から 囀る輩
態とがましき 屑
罪! 罪! 罪!
零れ落ちた 報せは
誰の許に 訃音齎す
後から 囀る輩
恥と情を 知れ

05. 覇道忍法帖

夜空を 籠める 雲は 
鬼が神 屠る 兆し
畏れと 憎しみ 満ちゆく
覇業の 道を

何処から出 何処へ征く
終焉の無い 此の行路
焉から出 其処へ征く
結びの無い 此の往路

聳える 猛き 山は
神が鬼 殖ふ 寝屋処
(神 神 神)
寝惚けた 寝穢き 餓鬼達を
蹴ゆりて 散らす

何処から出 何処へ征く
終焉の無い 此の行路
焉から出 其処へ征く
結びの無い 此の往路

擦れど 己が 旅路
夢幻と 虚無への 供物
忘れじ 語り部の 孫よ
伝えよ 鬼は 其と

何処から出 何処へ征く
終焉の無い 此の行路
焉から出 其処へ征く
結びの無い 此の往路

何処から出 何処へ征く (嗚呼)
終焉の無い 此の行路 (遙か越えて)
焉から出 其処へ征く(嗚呼)
結びの無い 此の往路 (無愧を抱いて)

06. ひょうすべ

善かれ悪しかれ 骰子は放られて
疎い頭で 蝶や花ではないなりに
當たり前の 言の葉を
目映い程 赫かす まほろば
(ひょうひょう)
百遍雲っても 見るにゃ勝らぬ
何遍振っても 為るにゃ敵わぬ
ひょんな 拍子に
ひょっくり嗤えば
鶴も 釣られて 月に飛ぶ
敢えて敢えなく ふらり振られて
又のお越しを
今日を限りじゃあるまいに
取り留めない 言の葉を
有り得ぬ程 棚引かす まほろば
(ひょうひょう)
天辺盜っても 此にゃ勝らぬ
満遍売っても 其れにゃ敵わぬ
ひょんな 拍子に
ひょっくり嗤えば
亀も 駆られて 勝ち急ぐ
鮮やかな 紅の
其の 魂で 飛んで征け
(ひょうひょう)
百遍雲っても 見るにゃ勝らぬ
何遍振っても 為るにゃ敵わぬ
どんな 堅磐も
にっこり嗤えるて
(ひょうひょう)
天辺盜っても 此にゃ勝らぬ
満遍売っても 其れにゃ敵わぬ
そんな莫迦なと
にんまり嗤えば
虎も ころりと 貓に成る

07. 大頚

樹雨のそば降る
霧らふ 森の中に
鉄漿染めを 塗した
黒き歯が 浮かぶ
垂髪 亂す
頚の他に 持たぬ
女は 滑滑
戀歌 口遊む
仄冥き其の歌に流るる 侘よ
其は 騙し絵の 如く
黃色い花娶り
赤い花を囲う
白い花を手折り
青い花を手籠む
嫡妻の糺問
のらりくらり躱す
堪り兼ねた末に
黃色い花は散る
淚を 流して
徬徨う 頚在らば
軀を 探して
流離う 折返し
黃色い花は散り
赤い花は逃げる
白い花に刺され
青は実は男
散ったはずの黃色
化けて出て雲うには
然れど わっち矢張り
あんた無しじゃ居れぬ
何かを 無くして
呻吟ふ 頚在らば
貴方を 探して
漂う 女郎花
仄冥き 其の歌に流るる 侘よ
其は 騙し絵の 如く
惑い 募り 新に白く
此の寛に流るる 刻よ
其 永久の 如く

08. 骸

骸 藪から棒に
骸 穢土から浄土
骸 軀は朽ちて
骸 蠅蟲が「御馳走様」
骸 正直者も
骸 業突張りも
骸 孰れも終に
骸 畢りが待つ
なれど此の世はいけず也(衲)
生くるも死ぬも儘ならぬ(衲)
架空無稽の鍾の音に(膿)
諸行無常の響き無し
骸 死ぬるを忌みて
骸 死に遠ざかり
骸 死ぬるを忘れ
骸 生くるも忘る
骸 生くるは業
骸 死ぬるは渺
骸 何れも対に
骸 目指すは骸
なれど此の世はいけず也(衲)
生くるも死ぬも儘ならぬ(衲)
支離滅裂の鍾の音に(膿)
諸行無常の響き有り
產まれ生くるは 節理
伽や戯れに非ず
生きて死ぬるは 條理
人間の肆意は不要
赤子も 老入も
生くれば 死に逝く
野郎も 女郎も
死ぬれば 消え去る
然り乍ら ともすれば 舞い墜ちる
聖者も 愚拙も
生くれば 死に逝く
美童も 醜男も
死ぬれば 腐れ切る
然り乍ら ともすれば 舞い墜ちる
惟神 在りし世は 遠離る
產まれ生くるは 節理
伽や戯れに非ず
生きて死ぬるは 條理
人間の肆意は不要
我 生きて 塵に継ぐ
我 逝きて 散りぬる

09. 接吻

如(ど)何(う)して 私に生まれた
如(ど)何(う)して 貴方(あなた)に生まれ 其(そ)処(こ)に居るの

焼け付く 貴方(あなた)への想い
燃(も)ゆ程 赤く濁(にご)る
其(そ)れは 固く 痼(しこ)る 私の罪

どうか せめて 結ばれないのなら地獄まで
愛も 傷も 頬を伝う泪(なみだ)に変わる頃
溢れる吐息が 魔(ここめ)になる

斯(そ)うして 私が生まれた
斯(そ)うして 貴方(あなた)も生まれ 此(こ)処(こ)に居る

凍(い)て付く 貴方(あなた)への想い
温(ぬく)めど 冥(くら)く澱(よど)む
其(そ)れは 固く 閉ざす 貴方(あなた)の罰

何も 言わず 結ばれないのなら地獄まで
愛も 傷も 頬を伝う泪(なみだ)に変わる頃
溢れる吐息が 魔(ここめ)を喚(よ)ぶ

尽きせぬ 貴方(あなた)への想い 忘らぬ 終(つい)の辞(ことば)
其(そ)れは 歪(ひず)み 歪(ゆが)む 私の性(さが)

どうか せめて 結ばれないのなら地獄まで
愛も 傷も 頬を伝う泪(なみだ)に変わるから

何も 要(い)らぬ 酬われないのなら地獄まで
肉も 色も 許されない契(ちぎ)りを嗤(わら)うだけ
魔(ここめ)の吐息で 嗚(あ)呼(あ) 接(くち)吻(づけ)て

10. 生きることとみつけたり

無償の贐を 忘れてないてや
その言葉は みな
守るべきこと 教えてくれた
四の五の 吐かして憚りたいなら
自分の 名前を 叫んでみろ
そがいなこと もう分かっとらい
生年の意味と
そう がいなこと もっと やっちゃらい
證を求めて
萬感の想いを 隠してないてや 略
この言葉は みな
他でもない 我に向けたもの
己の 在處を 探したいなら
自分の 全てを 己と知れ
そがいなこと もう 分かっとらい
生年の意味と
そう がいなこと もっと やっちゃらい
證を求めて
死んでも 死ぬまで 生きることをする
痩せても枯れても
視線の彼方に 流転の 空
そがいなこと もう 分かっとらい
生年の意義と
そう がいなこと もっと やっちゃらい
魂に賭けて
そがいなこと もう 分かっとらい
壯年の日々は
そう がいなこと もっと やっちゃらい
今にこそあると